Story & History

Story

画像:1960年発売当初のリーフレット
画像:1960年発売当初のリーフレット

1960年発売当初のリーフレット

1950年代、腕時計の開発において世界中の技術者たちが目指した究極の2つのテーマ、それは「高精度化」と「薄型化」でした。セイコーも総力をあげてこの難題に立ち向かい、1960年、それぞれの頂点をなす新しい腕時計を生み出します。一つが、「高精度」を志す〈グランドセイコー〉。そしてもう一つが、「薄型」を追求する〈セイコー ゴールドフェザー〉です。

〈セイコー ゴールドフェザー〉は、その名のとおり、腕につけた心地は羽根のように軽やかな柔らかい薄型ドレスウオッチでした。搭載された「キャリバー60」は、中三針(中心に秒針の付いた腕時計)のメカニカルムーブメントとしては当時世界最薄の厚さ2.95mmを誇りました。

そして2023年7月、セイコーの正統派薄型メカニカルウオッチの原点にして傑作、〈ゴールドフェザー〉の名が〈クレドール〉の新コレクションとして60年余りの時を経て蘇ります。

History

セイコーの薄型メカニカルウオッチの歴史は、60年以上前に遡ります。

画像:セイコー ゴールドフェザー

1960

セイコー ゴールドフェザー
キャリバー60

腕時計づくりにおける究極のテーマの一つ、「薄型化」を実現し、「黄金の羽根」を意味する〈セイコー ゴールドフェザー〉が誕生。搭載されたのは、中三針(中心に秒針の付いた腕時計)のメカニカルムーブメントとしては当時世界最薄の厚さ2.95mmの「キャリバー60」でした。

画像:セイコー U.T.D

1969

セイコー U.T.D.
キャリバー6800

1969年、「キャリバー60」の設計思想を引き継ぎ、二針で厚さ1.98㎜という世界有数の薄さを誇るメカニカルムーブメント「キャリバー6800」を開発。当時のセイコーが持つ技術の粋を結集した「セイコー特別高級腕時計」として、「キャリバー6800」を搭載した〈セイコー U.T.D.(=Ultra Thin Dress)〉を発表しました。

画像:セイコー特選腕時計

1970年〜

セイコー特選腕時計
キャリバー6810

1970年代には「キャリバー6800」に改良を加えた「キャリバー6810」を生み出し、〈クレドール〉ブランド誕生の前身となる〈セイコー特選腕時計〉で搭載モデルを数多く展開しました。

画像:セイコー創業110周年記念モデル

1992

セイコー創業110周年
記念モデル
キャリバー6810

クオーツ全盛期には一時生産が中止されましたが、ついに1992年、〈セイコー創業110周年記念モデル〉として約10年ぶりに「キャリバー6810」を搭載した機械式時計が復活。このモデルは瞬く間に完売となるほど話題を呼びました。

画像:クレドール メカニカル

1993年〜

クレドール メカニカル
キャリバー6870

〈クレドール〉を代表する薄型メカニカルムーブメント「キャリバー6870」が誕生し、〈クレドール〉でもメカニカルモデルの発売が再開されました。以降、「キャリバー68系」は多彩な機能を付加しながら幅を広げ、現在まで引き継がれています。

画像:クレドール ゴールドフェザー U.T.D.

2023

クレドール
ゴールドフェザー U.T.D.
キャリバー6890

そして2023年7月、新コレクション〈クレドール ゴールドフェザー〉が登場します。セイコーの正統派薄型メカニカルウオッチの原点、〈ゴールドフェザー〉が〈クレドール〉で復活。〈U.T.D.〉という輝かしい名を冠し、現代的にアップデートされています。

Movie