CREDOR
CREDOR
Concept
Concept

高い漆工技術を誇り漆芸界で異彩を放つ
「北村工房」との、
初のコラボレーションウオッチ。
ダイヤルの制作テーマは「SHU」。
漆にしか出せない朱の風合いと、
その盤上に
散りばめられた煌びやかなオーナメントが、
一本のウオッチに太陽フレアの如き
力強い魅力を宿します。
ムーブメントにはセイコーが誇る
極薄手巻キャリバー「6870」を搭載。
北村工房の超絶技巧により制作された珠玉の
ダイヤルが
国産最高級ドレスウオッチと融合し、
アートとしての美しさと
時計としての機能を
高いレベルで両立させています。

Kitamura Studio
Kitamura Studio

北村工房について

1985年、北村辰夫氏が石川県輪島市に創設した漆工工房。その作風は緻密で繊細な蒔絵技法を用いて表現されており、日本だけでなく東洋美術・西洋美術の要素も取り入れ、国を超えて多くの人々を魅了し続けています。世界の美術館とコレクターにも多く所蔵されています。また、北村氏は、次世代を担う若い漆芸家の育成にも力を入れています。

作品名:不語仙蒔絵香箱
作家名:松田 朽(マツダ タクミ)
所 蔵:Private Collection
写 真:KITAMURA Studio

作品名:香合「雪の華」
作家名:孫 苗(ソン ミョウ)
所 蔵:Private Collection
写 真:KITAMURA Studio

Interview
Interview

制作者の思い

作品制作にあたっての思いや創作活動に対する考え方について、工房代表の北村辰夫氏にお話を伺いました。

すべては唯一無二のものづくりのために

オファーをいただいたときは、率直に有り難い気持ちでした。セイコーは日本を代表する時計メーカーですから。ただ、よいものづくりとは何かと考えたとき、依頼されて物を作るというよりは、やはりこちらから作りたいものを提案するやり方がよいと考えました。私たちはあくまでもお客様がほしいと思えるものを作りたかったのです。

お客様は常に「新しいもの」を求めています。そのため北村工房では、見たことがあるようなものや、他で作れるようなものではなく、世界中でここでしかできないものを作るべきだと考えています。そこで、まずは世界の腕時計を徹底的に調べ、そのなかで私たちが他と勝負できるダイヤルは何か考えました。そして今回の朱漆と切金のデザインにたどり着いたのです。

作品については、お客様に喜んでもらえるかどうかがすべてで、伝統工芸だから作るのではありません。まずはこのウオッチを見たお客様が視覚的に魅力を感じ、それがたまたま漆だった、というふうになるのが、私たちの理想のものづくりなのです。

Product
Product

製品について

時間の経過とともに色が変化する「朱漆」のダイヤルは、内部に金の蒔絵を秘めており、朱を一層艶やかに彩ります。ダイヤルの中央部には、丁寧に仕上げられた金とプラチナの極小の薄板パーツを「切金(きりがね)」という手法を用いて極限まで密に配置。切金は通常、漆と同一平面になるような処理を施しますが、本作品は「ほとばしるエネルギー」を表現するために、漆上面に一つひとつ凸となるように手作業で貼り込まれています。

ムーブメントは、厚さわずか1.98mmの極薄ムーブメント「キャリバー6870」を搭載しています。68系ムーブメントは国産最高級ドレスウオッチのために、工芸的な価値や美しさを追求し、4年の年月をかけ1969年に誕生、1970年代よりクレドールおよびセイコーの多くの高級機械式時計に搭載されてきました。

ケースには、18Kイエローゴールドケースを採用。薄型キャリバーを生かし、サイドを極力薄く見せた、現代的なドレススタイルとなっています。裏ぶたはスケルトン仕様で、丁寧に仕上げられた手巻ムーブメントをご覧いただけます。また、ストラップは朱漆ダイヤルとマッチする、赤みがかった黒色のクロコダイルを無双仕立て(表裏ともクロコダイル)で仕上げました。三つ折れ中留の留め具にも18Kイエローゴールド製を採用し、細部までこだわりのあるウオッチとなっています。

Art Piece Collection
北村工房コラボレーション
漆ダイヤル限定モデル

 
GBAQ954
11,000,000円(税込)