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ご使用方法

時刻の合わせかた

  1. 時計が動いていることを確認します。
    操作は、必ず時計が動いている状態で行ってください。

  2. 動いていないときはぜんまいを巻き上げてください。
    ぜんまいの巻きかた

  3. りゅうずを引き出します。秒針が「12時」の位置にきたときに引き出してください。(秒針が止まります。)

  4. credor_7R11 Set Time-1-2
  5. りゅうずを左方向(6時方向)にゆっくりと回して、時刻を合わせます。

  6. 合わせたい時刻の10分ほど手前から、分針をゆっくり進めて合わせてください。

    credor_7R11 Set Time-1-3
  7. りゅうずを押し込みます。時報と同時にりゅうずを押し込んでください。

  8. 時刻合わせは、電話の時報サービスTEL.117が便利です。

より正確に時刻を合わせるために

スプリングドライブ機構の構造上、下記の点に注意しながら操作していただくとより正確に時刻が合わせられます。

  1. 時刻を合わせる前に、ぜんまいを充分に巻き上げてください。

  2. (パワーリザーブ表示を見て、フル巻き上げの状態にしましょう。)

  3. 止まっている時計を駆動させるときは、ぜんまいを充分に巻き上げてください。その後、時刻を合わせるときは、30秒間ほど秒針が動いてからりゅうずを1段目に引き出してください。

  4. りゅうずを1段目まで引き出すと秒針が止まります。秒針を止めている時間は30分以内にしてください。それ以上の時間りゅうずを引き出していたときは、一旦りゅうずを押し込み、30秒間ほど秒針が動いてから時刻合わせを行ってください。

ミニッツリピーター機能について

高音と低音の2つの音色で時刻をお知らせする機能です。

時(低音)、10分(高音と低音の連打)、1分(高音)を鳴鐘する数によって時刻をお知らせします。

 

一般のミニッツリピーターは高音と低音の連打の1セットを15分としていますが、この時計は聞き取りが容易なデシマル式を採用しています。

credor_7R11 Minute repeater function-1 + Minute repeater function-1


(低音)

10分
(高音+低音)


(高音)

4時35分のとき

credor_7R11 Minute repeater function-2

この楽譜は鳴鐘のイメージであり、実際の音程、打ち間隔を示すものではありません。

ミニッツリピーターの操作方法

  1. りゅうずが0段目にあることを確認します。

  2. 1段目にあるときは0段目に戻してください。

    credor_7R11 How to use minute repeater-1
  3. パワーリザーブ表示を確認します。

  4. パワーリザーブ表示について

    ぜんまいの状態が「巻き上げなし」に近い場合はぜんまいを巻き上げてください。
    ぜんまいの巻きかた

    注意

    ミニッツリピーターを使用すると、1回につき持続時間が3~5時間短くなります。
    途中でミニッツリピーターが停止するのを防ぐため、充分に巻き上げた状態でミニッツリピーターを使用することをおすすめします。

  5. ボタンを押します。

  6. 時分針の表示している時刻を音でお知らせします。

    機械仕掛けによる報時機構ですので、表示している時刻と鳴鐘数には1分ほどの誤差が生じることがあります。

    credor_7R11 How to use minute repeater-3

ミニッツリピーターの構造について

7R11_Structure of minute repeater-1
7R11_Structure of minute repeater-1_V
  1. 第1ぜんまい

  2. 第2ぜんまい

  3. 時計の表側に第1、裏側に第2の2つのぜんまいを搭載しています。

    時計とミニッツリピーター機構の動力を兼用しています。

  4. ワンウェークラッチ

  5. ぜんまいの動力をミニッツリピーター機構に伝達、切り離しを行います。

    ぜんまいを巻き上げるときにスリップし、ミニッツリピーター機構が動くときにロックします。ぜんまいを巻き上げるとき、2つの小さいばねが動いてワンウェークラッチがスリップしている様子がご覧になれます。

  6. ラージハンマー

  7. 低音用のゴング(音源)を叩きます。

  8. スモールハンマー

  9. 高音用のゴング(音源)を叩きます。

  10. リピーティングラック

  11. 鳴鐘数を読み取る機構です。
    時、10分、分用の3つのリピーティングラックが連動して動作します。

    ボタンを押し起動すると瞬時に回転し、その後ゆっくり元の位置に戻ります。
    戻る量によって鳴鐘数が決まります。

  12. スローガバナー

  13. ぜんまいの解けるスピードを制御し、鳴鐘間隔を一定にする機構です。

    8時位置のボタンを押すとスローガバナーが高速で回転し、鳴鐘終了後停止します。

    動作音を小さくする空気粘性式の機構を採用しています。

  14. 放音孔

  15. 音を放出するためのスリットです。この中にゴング(音源)が収納されています。

ミニッツリピーター機構の安全装置について

ミニッツリピーターの故障原因として最も多いのが、リピーター機構作動時のりゅうず操作です。

リピーター機能を搭載した多くの時計は、鳴鐘時にりゅうずを引いて針合わせを行うと歯車やレバーに異常な負荷がかかり、故障の原因となります。

この時計は、ミニッツリピーターの鳴鐘中に時刻合わせを行うことによる故障を防止するために、両方の操作を同時に行えないようにする安全装置を備えています。

時刻合わせをしながら、ミニッツリピーターを鳴鐘させることはできません。

りゅうずを1段目に引き出した状態では、8時位置のボタンを押せません。

りゅうずが1段目のときに、ボタンを無理に押すと故障の原因になりますのでご注意ください。

credor_7R11 Safety device of minute repeater-1 + Safety device of minute repeater-1

りゅうずが1段目のとき

押し込めません

ミニッツリピーターの鳴鐘中は、以下の操作ができません。

時刻合わせ
(りゅうずを引き出すことができません。)

ぜんまいの巻き上げ
(りゅうずを回転させても空回りします。)

鳴鐘終了後も数秒間はミニッツリピーター機構が動作しています。ミニッツリピーター機構の動作の終了はスローガバナーの停止で確認してください。

鳴鐘中にりゅうずを無理に引くと故障の原因になりますのでご注意ください。

credor_7R11 Safety device of minute repeater-2 + Safety device of minute repeater-2

鳴鐘中のとき

引き出せません

空回りします

操作ができなくなったとき(安全装置の解除)

パワーリザーブが「巻き上げなし」パワーリザーブ表示の見かたでミニッツリピーターの操作をすると、以下の現象が起こる場合があります。

ぜんまいを巻き上げられない

りゅうずを引き出せない

ミニッツリピーターの操作ができない

これらの現象は故障ではないため、以下の操作(安全装置の解除)を行ってください。

安全装置の解除
  1. 沈頭ボタンを押します。

  2. credor_7R11 How to release safety device-1 + How to release safety device-1

    沈頭ボタン

注意

操作は先端の尖った木片などのケースに傷がつきにくいものをご使用ください。

  1. ぜんまいを「フル巻き上げ」まで巻き上げます。

  2. ぜんまいの巻きかた

    巻き上げている途中で鳴鐘する場合がありますが、そのまま巻き上げてください。

  3. 8時位置のボタンを押して、ミニッツリピーターを鳴鐘させます。

  4. ミニッツリピーターの操作方法

  5. 鳴鐘数を確認します。

  6. 表示されている時刻と同じ時刻を鳴鐘すれば正常です。

    ミニッツリピーター機能について

  7. 時刻を合わせます。

  8. 時刻の合わせかた