
外装
クレドールでは、ケースやブレスレットといった外装においても
細かい部分までこだわってつくられています。
これにより、ドレスウオッチらしい薄型のフォルムはもちろん、
優しい着け心地を実現しています。
Case
ケース
ドレスウオッチにふさわしい
優雅なプロポーション

クレドールはブランドが誕生した1974年よりケースの造形や仕上げにも注力しており、これは現行のコレクションにもしっかりと継承されています。
これを象徴するコレクションのひとつがGoldfeatherです。1960年に発表されたGoldfeatherは、薄型時計の原点に位置付けられているコレクションです。現行モデルでは、単純に薄くフラットに仕上げるのではなく、機械式時計らしさを失わない造形を目指して製造されました。
ケースの厚みは、理論上では5.8mmまで絞れるところをあえて7.7mmに留め、カーブ形状のダイヤルとガラスによって中心を盛り上げつつ周囲を絞ることで、時計を薄く見せながらも立体感のあるフォルムをつくり上げています。

さらに、Goldfeatherのシンプルで細長いラグには、上面と側面にザラツ研磨を施しています。これにより単に薄いだけではなく、時計全体に引き締まった雰囲気を与えているのも、クレドールの外装製造に対するこだわりの表れといえます。

ケースの製造におけるこだわりはLocomotiveにも確認できます。本作は、1979年に発売された六角形のベゼルが特徴的なモデルですが、当時ベゼルに施されたビスには、飾りねじが採用されていました。しかし現行モデルでは、ベゼルとケースを固定する機能ねじを用い、10気圧の防水性能を確保。しかも、機能ねじは一般的な工具では回せないデザインにして長期メンテナンスにも配慮した設計にしています。安全性に配慮した設計にしながら、ケースの厚さは8.9mmにまで抑えているのです。
また、Locomotiveでは薄型のケースに対して、ヘアラインと鏡面という2種類の外装仕上げを併用することで立体感を強調しています。筋目が強調されるヘアライン仕上げをベースとしたケースに、要所要所に輝きを与える鏡面がアクセントとして入ることで、スポーティーさとエレガントさを両立することに成功しました。

またKuonでは、ケースサイドからラグの先端にかけて緩やかな曲面形状を取り入れたことで、ドレスウオッチにふさわしい流麗な造形を見せています。イメージしたのは、しなやかで軽やかな水のような動き。これを実現するため、ケースの上面と側面の境界となる稜線を歪みなく仕上げています。
度重なる試作を経てこのデザインを導き出し、さらに熟練の職人が繊細なバフ仕上げを行うことで、複雑な曲面と稜線とを両立させています。ブレスレットに連なる3本脚のラグも、シャープな光を走らせつつも滑らかな形状にするべく試行錯誤を繰り返すなど、最良のバランスを見極めながらつくられています。

Bracelet
ブレスレット
品格を感じさせる佇まいと
滑らかな装着感

ドレスウオッチブランドであるクレドールでは、ケースとなめらかに接続するブレスレットも、ドレスウオッチとしての重要な要素と考えています。
Goldfeatherにおける、スリムなケースに組み合わせられる7連のブレスレットは、テールに向けて適度なテーパーをかけることで
エレガントなプロポーションを描いています。しかも、駒と駒との間には隙間を与えているため、柔らかな装着感を実現しています。
また、六角形の中駒が特徴的なLocomotiveのブレスレットにも、クレドールのこだわりが見られます。ブレスレットを構成するのは、10種類の駒と4種類の中駒の計14種類。一つひとつの駒の表面は、それぞれ縦方向のヘアラインと横方向のヘアライン、鏡面で細かく仕上げ分けを行い、さらに両端の斜面をひと駒ずつ切削し、職人の手によって鏡面に仕上げているため、腕の動きに合わせてブレスレットが光を受け、煌めく様子をご覧いただけます。しかも、素材には加工や研磨の難易度が高いブライトチタンが用いられているため、まさに職人の技を駆使し、手をかけて完成されています。


そして、Kuonではブレスレットを直接ケースに取り付けた一体構造を取り入れています。これによりブレスレットとラグの接続部分のガタつきが抑えられ、同時に駒の可動域を広くしているため、快適な装着感を実現しているのです。もちろん、このような実用性を確保しながらも、クレドールに不可欠なエレガントな造形に対して一切の妥協はありません。
ラグの上面にヘアラインを施してブレスレットとの連続性を持たせるとともに、ブレスレット中駒の鏡面部分を広くすることで、優美なフォルムがケースからブレスレットへと緩やかにつながっていく、上品なデザインを実現しているのです。

