明治時代以降に活躍した女性歌人、
与謝野晶子の短歌から着想を得たモデル。
晩秋の黄昏時、辺り一面を茜色に染めた夕日が岡の向こうで沈もうとする頃、まるで金色に輝く小鳥のように、銀杏の葉がひらひらと空を舞う美しい秋の情景に心を動かされ、詠んだとされる歌をモチーフにしたモデルです。
ダイヤルベースには、横の縞模様が特徴的な赤めのうをブランドとして初めて採用し、茜色に染まる空を表現しています。
その上に、銀杏の葉をシルエットで型抜きしたプレートと、小鳥・銀杏の葉を彫金したプレートを重ねることで、奥行きのある立体的な造形に仕上げています。
銀杏の葉は、輝きの強い線と「魚々子」と呼ばれる連続した小さな円、小鳥は非常に細かな模様をつける「絹目仕上げ」によって表現されており、モチーフに合わせて彫金技法や仕上げを変えることで、小さなダイヤルの中に豊かな秋の情景が広がります。